忌明け法要の営み方について
忌明け法要「五七日忌(いつなぬか)の三十五日」、七七日忌(なななぬか)の四十九日(満中陰ともいう)は、ご葬儀後におこなう最初の大きなご法要です。 お仏壇やお仏具はこのご法要前までに整えられるようおすすめします。
- どんな法要があるの?
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仏式の法要は、亡くなられた日から七日ごとに行われますが、忌明け法要はその中でも最も盛大に行うもので、五七日忌(三十五日)または故人の霊がその家から離れるとされる七七日忌(四十九日)に近親者、友人と僧侶を招いて忌明けの法要(納骨式等)を行います。
この法要後、ご葬儀の折にお香典やお供物などをいただいた方々に忌明け志として、お香典返しの品をお配りします。
最近ではご法要の日は忌明け日前の土曜か日曜日を選んで行うことが多くなりました。
- 僧侶への謝礼はどうすればいいの?
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不祝儀袋に〔御布施料〕または〔御経料〕と表書きをして渡します。金額については寺の格や地域、依頼者によって異なりますので、不慣れな方は、直接お寺様にお伺いするか、近隣の檀家の方にご相談するのが良いでしょう。 自宅などに出向いていただいた場合は、〔お車代〕、法要の宴の接待をしないときは〔御膳料〕、卒塔婆を依頼したときは〔塔婆料〕なども別に包みます。
- 菩提寺との打ち合わせはどのようにする?
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菩提寺には早めに電話で予約しておき、施主がお寺に出向き挨拶かたがた依頼するのが礼儀です。
その時は必ず本堂のご本尊様に礼拝します。菩提寺にて打ち合わせることは次のようなことです。
❶日時・場所・参会者の人数・お斎の会場
❷誰の年忌法要か何回忌かを告げる
❸お供え物・駐車場の確認
❹お布施のことなどです
法事に関して知りたいことは、ご住職にご相談ください。丁寧にお教えいただけます。
- 案内状は送った方がいいの?
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法事の日程が決まったら案内状を送付します。ごく身内だけで営む場合には、電話で日時等を連絡すれば問題ありませんが、生前故人が親しくしていた友人等も招くときは案内状を発送し、出欠の返信をいただきましょう。
案内先には故人の縁故や交際範囲を中心に考え案内状を作成します。
❶誰の法事で何回忌か
❷法事の日時・おつとめする場所
❸会場への道順略図・駐車場の案内
❹参列者の服装について等、具体的に分かりやすくお作りください
- お布施とは何ですか?
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法要で僧侶に読経をいただきます。これを「法施」といいます。仏法の真実を布施していただくのです。
それに対して施主の方から感謝のまことを捧げるのが「財施」で、一般的に「お布施」と言います。
この額は自分で出せる額でよいのです。ただ、自宅に僧侶をお招きして法事を営んだ場合と、寺院の本堂を借りて営んだ時では、おのずから変わってきます。
また、法名・戒名に院号を授与されている場合は仏法興隆と寺院の発展を願って別に仏具寄進とか特別寄付をされることもあります。
これも「財施」の一っで、寺院用仏具の五具足・前机・灯籠・天蓋等を寄進すると故人の戒名・法名を刻み込み、永代にわたって菩提寺で供養していただくことが出来ます。
- 焼香は何回するもの?
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法要では必ず焼香を行います。宗派や寺院によっては多少形式が異なることがあります。多人数の法事では法要の進行上、合掌・礼拝・焼香しますが、回数は一回でよいでしょう。
また、回し焼香と言って香炉をそれぞれの席に回す事もありますが、そのときも一回で結構です。
- 引き出物の用意は?
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法要に参列していただいた方々への感謝の気持ちを込めて贈る引き出物は、一所帯に一個ずつ用意します。
表書きは銀色の、のし紙の中央に「粗供養」とし、右肩に故人の戒名・法名と何回忌かを書き、水引の下には施主の家名を書きます。
墨は薄墨を使って書くのが正式とされています。
- 精進落し、お斎(おとき)はどのようにすればよい?
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法事が終わる最後がお斎です。 「斎」とは身を清くすると言う意味があり、法事後一同そろって故人を偲びながら和気あいあいと会食して過ごす一時は大切なものです。お斎のまえに、施主は次のような挨拶をします。
「本日は故人…の法要をつとめさせていただき、…寺様の厳粛な読経に、しみじみ故人を偲ばせていただきました。ご多忙中わざわざ時間を割いてお参りいただきました皆様、ありがとうございました。
続いて粗飯をさしあげたいと存じます。何のおもてなしもできませんが、ゆっくりとお召し上がりください。」と言って一礼します。
- 引っ越しをしたのですが、以前住んでいたところと、現在の所では、お盆のしきたりが異なるのですが、どのようにしたらよいでしょうか?
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お盆のしきたりといっても、宗派とか地方によってはっきり定められている物ではありませんので、従来どおり行うもよし、また、引っ越し先のご近所の方に、その土地でのお盆供養の仕方などをお聞きして、そのようになさるのも結構です。
要は形式ではなく、心のこもったお盆の先祖供養をしていただくよう、おすすめします。
- お盆に「盆踊り」を踊るのはなぜ?
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昔から七月十五日の夜には、この世に帰ってきた先祖の霊を迎え、慰め、感謝の気持ちを表すために、歌い踊ったといわれています。
一説には、目連が餓鬼道に堕ちた母親を救ったとき、仏弟子たちが喜んで踊ったのが始まりといわれています。
- お盆の先祖供養の膳の献立は決まっているのですか?
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料理のメニューは各地方によってさまざまです。一般的にはそうめんや白玉だんご、おはぎなどを供えることが多いようです。地方によってはお盆の期間中、一日一日の献立が決まっているところもあるようです。
一つ一つの料理にも意味を持っている独自のお盆供養メニューなど、ぜひ伝承していってほしいと思います。
■参考メニューとしては(京都地区での一例)
十三日 お迎えだんご・おしんこ・お茶
十四日【朝】おひたし・ひよそば・おはぎ・お茶
【昼】みそ汁・高野豆腐・あいまぜ・のっぺい汁(里芋・椎茸・かんぴょう)・つけもの・お茶
十五日【朝】はす飯・みそ汁・お平(なす・いんげん豆・昆布)
【昼】冷やしそうめん・昆布だし・からし・ゆず・巻きずし
十六日【朝】あらめ・揚げ豆腐・かぼちゃ・ささげ・おひたし
【午後二時ごろ】西瓜・お土産だんご