故人を想う気持ちを添えて
ご葬儀などにはマナーや適切な所作が存在します。そのほかにも知っておくと困らない知識を身につけ、故人とのお別れの場を礼式どおりに執り行えるようにしましょう。
- 香典とは?
-
香典とは、仏の霊にたむけるお香料という意味てす。
昔は、各自が香を持っていって、それを焚いて供える仏様に対する六種供養の一種でした。
六種供養とは、華(花)・塗香(香を供える)・焼香(香を焚く)・灯明・水・飲食のことてす。
今日では、香そのものを持参することはなくなりましたが、かわりにお香料というかたちで現金を包むようになりました。
- 香典の包み方には、一定の決まりがありますか?
-
弔事用は重なることを避け一枚で包む。
折り方は、二枚重ねの慶事用と違って、香典用は「重ねる」ということを避けるため、一枚紙を使って包みます。
まず、お札を紙の中央に置き、左右を折ります。このとき、向かって右、左の順に折ります。つまり左が表になるようにします。つぎに下を先に折って上の折りをその上にかぶせます。左右と上下の折りが逆になると慶事用になるので注意します。
- 表書きの下に名刺を貼ってもよいのですか?
-
表書きの下には、小さめの字で自分の氏名を書きます。これらの文字は哀悼の気持ちを現わすために、薄墨で書くのが正式とされています。
しかし、かわりに名刺を貼ってもかまいません。その場合は、表書きの左下に貼るようにします。
- 香典袋の書き方は?
-
住所・氏名・金額を忘れず書いてください。
市販の香典袋に記名する時は、遺族の方と親しい間柄であっても必ずフルネームを書きます。名字だけでは、わからないことがあるからです。また住所の記入を遠慮する人がいますが、これも遺族や関係者が整理する時に困ることになりますので記入しておくのが遺族に対するエチケットてす。金額は内袋の表中央に、漢数字で書きます。あらかじめ書く欄が印刷されている場合は、そこに書きます。
- お香典を郵送してもいいの?
-
通夜・告別式ともに出向けない場合は、「現金書留」にて香典を郵送します。
その場合は、現金を弔事用の金包みに入れてからにします。その際、必ず出向けない理由と故人を偲ぶ旨の手紙を添えるようにします。
電報為替で香典を送ったり、銀行に振り込むようなやり方は、香典の趣旨にそぐわないのでしないようにします。
- お数珠のかけ方について教えてください。
-
お数珠はもともと、お経やお題目をあげる時にその数をかぞえる法具でした。今ではお経やお題目を唱えたり、仏さまを礼拝する時に手をかけてお参りします。
お数珠は持っているだけで功徳があるとされ、普通百八の珠からできています。これは、百八の煩悩を退散・消滅される功徳があるからだと言われていますが、珠の数はこのほかにも、百八の十倍の千八十のものから、六分の一の十八のものまでさまざまあります。
形式については宗派によって若干の違いがありますので、求められる時に確認したほうがよいでしょう。また、お数珠のかけかたも宗派によって異なりますので、代表的な宗派について紹介します。
- 合掌のしかたについて教えてください。
-
合掌は仏さまを尊び、供養する気持ちをあらわしたものです。一説によれば、右手は仏さまを表し、左手は私たち凡夫を表すと言います。手を合わせることによって仏さまの境地に私たちが近づけるというのです。
いずれにせよ、掌を合わせることによって心が落ち着き、精神が安定するのではないでしょうか。合掌のしかたは、まず、指と指の間を離さずくっつけて、掌をピッタリと合わせます。
そして、位置としては胸の前に、胸にはつけないで少し前に出します。掌の角度は四十五度くらい。肘は張らず、脇も力を入れて占める必要はありません。肩の力を抜くようにすればよいでしょう。
厳密に言えば合掌にもいくつかの形があるのですが、この形がもっとも代表的なものです。